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第二回バトン日記③

みなさん、こんにちは!

 

文学部史学科2年、マネージャーの佐久間です。2年になったという実感をまだはっきりと持てずにいる今日この頃です。

 

前回ケンくんが、「ポストコロナ」時代に向けての明るい展望を語ってくれました。そんなわけで僕も、明るい話題を届けるべく、僕の地元のことを、自分と関わりある範囲で、愛とエピソードを交えながら紹介していきたいと思います。深入りしすぎて、みなさんを蚊帳の外に置いていかないよう気をつけます。

 

みなさん誰しも愛すべき地元をお持ちだと思います(そう願っています)が、やっぱり日々の生活に多大な影響を及ぼしてきたといえます。今でもその場所の風景から思い浮かべていくと、その当時の記憶を思い出しやすいです(おじさん気分)。今になって思えば、思いだせる分だけ活動範囲が狭かったということですね。逆に言えば、同じ場所に何度も重ね塗りたくられた分だけ、忘れがたい思い出になるのだと思います。僕なんかは特に、人の顔を覚える(というか、まじまじとみる)のが苦手なので、ある風景からじゃないと思い出しにくいです。最近特にそれが顕著になってあらわれます。短絡的ですが、人の世なんて儚いものなのかもしれませんね。

 

そういうわけで、今回は認知度の高い2つの「場所」を起点にして語っていこうと思います。ご紹介遅れましたが、僕の出身は千葉県成田市です。成田の有名スポットといえばまず、周知のとおり、長らく日本の空の玄関口と言われてきた「成田国際空港(新東京国際空港)」が有名ですよね。日中、よく頭上の空に飛行機が、あの特有の、速いんだか遅いんだかわからない音と動きでこれ見よがしに通り過ぎていくのを、目でじーっと追いながら見えなくなるまで眺めていました。

 

そんな僕も例外ではなく、旅行に行く際はよく空港を利用するお客の一人だったわけですが、そこでまず印象に残っているのは、空港へ行くための道ですかね。空港が成田市街から離れたところにあったので、空港に行くためには普段通ることのない道を通らなければいけなかったわけです。それも道路沿いには家なんかなく、あるといえばホテルばかりで、加えて車でしか通らないわけですから、なんというか「今まさしく空港に向かってるんだな」と、妙に新鮮な気持ちで、子どもながらに思っていました。まあそういう非日常っていうのは、万人共通で特別の気持ちを持つわけですが。それを実感させてくれる第一のきっかけが、空港への道だったということです。どうですか、みなさんもこれと似たような体験があるのではないでしょうか。

 

そして、いよいよ本命の空港に到着するわけですが、あのなんとも言えない雰囲気が好きな方は多いのではないでしょうか。僕もその一人です。あの独特の匂いのせいなのか、全方位見渡す限りの非日常的光景のせいなのか、行き交う人々の仕草、身なりのせいなのか、はたまた自分の昂る気持ちのせいなのかわかりませんが、ともかくたまらなく居心地がいいのは間違いないです。やっぱりそう考えると、一年に一回は空港を利用したいですよね。それもビジネス目的とかじゃなくて、旅行目的で。今は大分厳しいですけど、コロナが収束した暁にはぜひ利用したいと思います。

 

もう一つ挙げるとすれば、毎年全国有数の初詣客で賑わうことで有名な「成田山新勝寺」があります。ちなみに実家は、その新勝寺の近くにあります(歩いて10分ぐらいですかね)。

 

みなさんはいつ初詣に行かれますか。僕は人混みが嫌いなので、おせちを食べる傍ら、地元のケーブルTVの、びっしりと列をつくりながら並んでいる初詣客の映像を見て、「寒そうだな」とか「いやあれだけ集まれば逆に温かいか」などと思いながら、お正月の三ヶ日は家にこもっています。そして、初詣客がまばらになってきた(それでも普段よりかは圧倒的に多いですが)5日・6日あたりの昼下がりに、ぶらっと徒歩で参詣します。いつもは成田山に行く時は、裏手の「自然公園」の方から入るのですが、さすがに失礼な気がするので、その時は東門の方から入ってお参りします。ここで言った「自然公園」についてはあとで詳しく紹介したいと思います。

 

成田山の思い出は、冬に限らず四季折々あります。初詣ともう一つ重要なのが、「成田祇園祭」ですかね(今年は中止になったみたいです)。東京に引っ越してからは、見に行けてないのですが、下の写真のように毎年かなりの賑わいを見せていて、見るもの聞くもの食べるもの全てにおいて楽しませてくれます。僕はこれについて後悔していることがあって、それは山車を引かなかったことです。何度か山車を引くチャンスはあったのですが、その当時の僕といえば、自分から外で何かするなんてことは滅多になかったので、「やっぱりいいや」ってなって、断念していました。今思うと改めて、山車を引いておけばよかったなと思います(今からじゃもう遅いですが)。

↑何年か前の「成田祇園祭」

(「密」ですね〜。またこんな光景を見れるよう一刻も早い収束を願います。)


さて、最後に僕が個人的に一番好きなスポットを紹介します。それが先ほど言った「成田山公園」です。人混みも嫌いで、自分から外で何かするなんてことは滅多になかった僕にとって、この場所は子どもの時から憩いの場でした(どうか哀れに思わないでください)。今でも実家に帰省した時は、必ずこの公園に足を運びます。東京だとこんな場所はなかなかないし、あっても人がたくさんいるので、やっぱり真っ先にここに行きたくなります。下の写真のように、趣があっていいですよね。歩いて散策するのもいいし、どこかに座り込んで視界に入る景色を心ゆくまで眺めるのもいいです。とにかく飽きません(おじさんみたいですみません)。

↑雨の日の成田山公園

(雨のせいでちょっと雰囲気が暗いですが、人がほとんどいないので、僕は好きです。)


そんな「成田山公園」とは長い付き合いで、保育園の頃からお世話になってます。自分から関わり出したのは、小学校中学年〜高学年の頃からですかね。僕は普段家に帰ったら、それから外に出ることはなく、ずっと家にいる人だったので、下校時にすごい回り道をして、他の人の数倍の時間をかけて帰っていました(6090分くらいだったと思います。何度も言いますが、どうか哀れに思わないでください)。そこで通っていたのが、「成田山公園」でした。公園内は結構道が枝分かれして入り組んでいたので、いろいろなパターンで帰っていました。中学に入ってそんなことはしなくなってしまいましたが、多感な中学生時代でしたから、何か落ち着きたい時とか物思いに耽りたい時、息抜きをしたい時なんかにはよく行きました。高校時代もそんな感じでしたね。ですから僕は、「成田山公園」に対して並々ならぬ感情と感謝の意を抱いています。

 

そんな中、下の写真からでもわかるように、去年の台風15号(95日〜10日)の影響で、公園内の多くの木が倒れてしまいました。台風が去ったあと、危ないとはわかっていながらも、いてもたってもいられず、どうなったのか確認したくて向かいました。その光景を見て、しょうがないとは思いつつも、悲しくなりました。その時に見た夕焼け空の光景はなんともいえず印象的で心に残っています。


明るい話をするつもりが、最後は暗い話になってしまいましたね。すみません。まあ、何はともあれ、たくさんの思い出をまた作っていけるよう、一刻も早い収束を心から願っています。ここまでお読みいただきありがとうございました。