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第一回バトン日記⑧

OB  タツミ(仮名)

 

皆さん、この日記を読んで頂きありがとうございます。

1,000字程度で済ませますので、読んで損はないと思います。1,000字読むには3分かかるそうです。

おそらく、こんな日記をスマホで見ている方は、

普段からスマホで、そんなに興味のないカップルのインスタを見ることで、ゆうに10分以上は使っていると思うので、3分くらい我慢して下さい。

 

思い浮かべて下さい。微笑ましさのかけらもない自己顕示欲と自己顕示欲が付き合ったようなカップルの投稿を、、

もう幸せそうですね、、羨ましいです、、

そして恨めしいです、、

 

さて、みなさんもう読む気になってくれましたね?

 

では真面目に、本題です。

ボクシング部で得たもの、失ったもの

についてです。ありがちですみません。

 

なんだか自分のことを語るのも恥ずかしいので、僕の一人称を、僕が1番嫌いなタツミ部員の名前からとってタツミとします。

 

 

 

 

 

 

タツミはボクシングという競技の中に垣間見える人間の美しさに感銘を受けました。

この競技がやりたいと強く思いました。

 

しかしタツミは目標を立てるのが下手でした。そのため史上最も強い世界チャンピオンという目標を立ててしまいます。

 

しかしタツミはやると決めたら本気でやってしまう男でした。

 

死にもの狂い、この言葉を他人がたやすく使うのが許せないくらい文字通り死ぬくらい練習しました。

 

練習のしすぎで心臓痛くなる日とか普通にありました。

 

タツミはメキメキ実力をつけ、初めはそれなりに連勝します。

 

しかしタツミには弱点がありました。彼はとても神経質で心配性なので試合前になると

自身の実力を信じきれず、練習も根性論に偏り、実力を出しきれない試合がほとんどでした。

 

次第に勝てる相手につまづき、自信も失っていきます。しかし強情なため、当初の目標に対する熱い信念は完全には消えませんでした。

 

その信念と、自信の無さからくる負けることへの恐怖やらに挟まれ、次第にとてつもなく心を病むようになってしまいます。

それでも不思議と辞める気にはなりませんでした。辞めたいとは何回も思ったけど、、

 

何回、自分が本当にボクシングをやりたいのか?何になりたいのか?など様々なこと、生きる意味とかそんなんまで自問自答しました。

 

軽く自問自答とか口にするやつ意味知ってんのかバカ、と思うくらいしました。

 

そしてタツミは引退します。

 

引退試合となった団体戦は長年ぶりに昇格することができ、美しい去り際だったかもしれません。

 

でも当初目指したような戦績ではなかったし、最後練習しているときは辛いとしか思わなかったです。

 

 

 

なのにです…

 

 

 

こっからは全部綺麗事じゃないです。

 

終わってみて余裕ができて初めて気付きました。

 

団体戦、後輩たちが死ぬ気で力になってくれたこと。

 

監督、コーチ、マネージャー、OBの先輩方が

泣いてくれるくらい応援してくれたこと。

 

1人しかいない同期がずっと支えてくれたこと。

 

辛くて何のためにやってんだかわかんない日々が、たまに思いだすとギャン泣きして枕濡らしちゃう夜があるくらい美しかったこと。

 

枕のも実話です。

 

 

どう考えたって辛い時間のが長かったはずです。

今は自ら控えていたお酒やらも覚え、現役時よりはるかに楽しい時間の方が多いです。

ただ、それでも、あの情熱を知ってしまったら

今はなにか物足りない日々です。

 

なので、今は違う夢を目指しています。

 

現在、就職して日系企業に努めてます。

社会では根拠なく、先輩だから、客だからという上下関係に巻き込まれます。

無理やりそれを受け入れさせられたりもします。

 

うちのボクシング部にあった

尊敬できるから先輩や監督コーチを尊敬する。

後輩のこと本気で考えてるから対等な目線から厳しくするってのとは全然違います。

 

分かりやすい結果はなくても、競技を始めてとても強くなれたこと。その過程の努力や葛藤を誇れること。その他たくさんのことを、若いなりに一人間として多くを学んだタツミとしては、

 

楽な選択だけを積み重ねて、大した経験を積まなかっただろう人間に、上から目線されるのはとても悔しいです。

 

スポーツ頑張ったら偉いとか、そんな狭い意味じゃないです。色んな人と出会ったり、

辛い経験、楽しい経験をし、若くとも多くを

学ぶ人もいるってことです。

 

だから偉いってこともないですが、偉そうな大人ってのは平気で上から他人を否定してきます。

 

彼らの常識に巻き込まれます。

 

大抵は歳を重ねてその社会に馴染んでいきます。そしてそれが大人になるということだと

疲れきった大人は言います。

 

タツミが知る限り、本当に輝いて見える大人はそんなこと絶対言いません。

 

ただ文句を言ってるわけじゃないです。

 

全部「ボクシング部で得たもの」につながってます。

 

大勢の意見が絶対の社会の中で、流されず、自分の意見を持てること。

また、生きてく中で、これがやりたいとか、自分はこう思うっていう判断基準を強く持てるようになりました。

 

自分なりの意見ってのは人生をめちゃくちゃ楽しくしてくれます。

 

それを、気にしいタツミでも持てたんです。あなたにだって、頑張れば人としての強い軸を持つことができます。

 

タツミは今後も、他人の意見に負けずに強く

次の目標に向かいます。

 

今の職場の死んだ目のおっさんどもにも、絶対いつか見返してやります。

 

トガっててめんどくせえなと思うのも、それだけの強い目標や意志をボクシングという競技を通して得られるのか、、と思うのもあなたの自由です。

 

ただひとつ、ボクシングに真摯に自分を燃やした人たちは皆、その頃の自分、そこから得た自分が輝いていることを楽しそうな口ぶりで話します。

 

オリンピックでもかつて、最高の栄誉が与えられた競技です。それだけ過酷さ、心の強さを認められた奥深い競技だそうです。

 

うろ覚えです。違ったらごめんなさい。

 

個人的には、経験してみないのは損じゃない?って思ってます。 

 

 

 

 

 

 

もう打つのめんどくさいのでまとめると、

 

ボクシングで得たもの…

多すぎてどう感謝したらいいかわかんないです。

 

失ったもの…

女性との時間です。人間、恋も大事ですよね。

練習しすぎました。青学でカワイイ彼女つくるべきでした。

週2日くらい、もしくは毎日少しだけとかで彼女とかに割いてもそんな弱くなんないと思います。

 

※僕が練習狂の特殊なパターンなので彼女は普通にできます。安心して下さい。

 

この文章3分絶対超えてますね、ほんとごめんなさい。

 

部という形でボクシングやることの良さ、

伝わってると思います。

 

僕を超える練習狂のスーパーエースを青学ボクシング部はお待ちしてますよ〜

 

おわり😁